〜三浦先生のインドにおける働きとは?〜
脈々と引き継がれるインド農業開発の働き
牧野一穂先生が1965年にインドに渡り開始された農業指導はその後、
由紀子夫人も参加されてインドの農村指導者の研修、婦女子の教育、
農村プロジェクトと広がり、アラハバード農業大学における農業指導者教育の
成果はインド全土をはじめ近隣のアジア諸国にまで広がりを見せています。
牧野夫妻は一昨年、これらの長年の働きを終えて、その全てを後任者の
三浦照男先生に引き継がれました。三浦先生は、アジア学院や海外に
おいて農業や農村指導者養成の分野で多くの経験と実績をもち、
一昨年アラハバード農業大学継続教育学部長として赴任されました。
また、同時に赴任された川口景子さんは、大学国際学部で国際経済構造と
貧困、開発論を学び、学生時代に4回インド農村生活を体験しています。こうして、
国際協力、差別問題、開発、環境、文化、社会、食、農業への関心からアジア学院へ
日本人学生として入学、卒業後、インターンを経て、アーシャ=アジア農民と歩む会の アラハバード大学継続教育学部現地派遣員として、同学部で会計、養鶏、
有機農業者組合の仕事をして、三浦先生の活動をサポートしています
継続教育学部スタッフの皆さん
(写真後列左から川口景子さん、2人目三浦照男先生、右端:牧野一穂先生)
【アラハバード農業大学と継続教育学部】
アラハバード農業大学は、米国長老教会が、1910年に開学したキリスト教
主義の農業大学です。牧野先生が設立した継続教育学部は、一昨年10月、
創立30周年を迎えましたが、この学部は大学本科とは異なります。この学科で 学ぶ人は、インド各地のまだ開発されていない農村で活動しているNGOや キリスト教団体で働いているスタッフです。研修期間は10ヶ月のコース、 女性のための2〜3週間のコースがあり、研修を受講後は送り出された団体に 戻り、新しい理念、思考、技術を習得した農村指導者になります。このほかに、 大学から外に出た近隣農村でも各種の事業をやっています。学校に行けない 子どもや少年労働者の識字教育、進級試験のための教室、裁縫教室、 手押しポンプやトイレの設置、下水整備、衛生教育、生活向上や女性の地位 向上のための農村開発を行っています。これらの大学内外の事業すべてが
アラハバード農業大学継続教育学部の事業となります。
この学部は、大学とは別に独立採算制をとっており、大学からの費用援助は
ありません。継続教育学部には本部スタッフが約20名で、そのほか、村には 教師がいます。事業費ばかりでなく、これらのすべてのスタッフや教師の人件費 を含めると毎年かなりの資金が必要になります。
現在、日本国内ではインド三浦後援会が、これまで支援活動を行っていた、
インド牧野後援会のあとを受けて引き続き支援活動を行っております。
また、2004年5月にNPO法人のアーシャ=アジア農民と歩む会が発足して、
アラハバードの活動を支援することをはじめ、アジア農民の地位と自立を促進 することを目的に有益な活動を行っています。
*アーシャ=アジア農民と歩む会の連絡先は、リンクのページをご覧ください
*文面の一部は「アーシャ会報」より抜粋しております
【継続教育学部の現在の主な活動】
農村青年指導者研修コース
農村開発プロジェクト
農村環境衛生改善プロジェクト
農村女性開発コース
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